保存車両いろいろ

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川崎市桜川公園 - 川崎市電702号 車両全体
川崎市桜川公園 - 川崎市電702号 車両全体
撮影日時 : 2004/1/-- PM
撮影場所 : 神奈川県川崎市 桜川公園

 川崎市電現存唯一の保存車、702号。川崎で鋼体化、更新を経てその姿をとどめないが、元は東京市電の15xx号で大正11年(1922年)製という古い車輌。昭和22年(1947年)に川崎市へ譲渡されて以来、市電の廃止まで使用された車輌だ。
 訪問時、車体はとてもきれいで、車内も公開されていた。車輌の周りにはプラットフォームや屋根があり、比較的新しいなので、最近設置されたもののようだ。日の丸と川崎市旗が掲げられていたり、公開時間も限られているようだ。保存状態も管理もかなりいい状態だ。

  • 川崎市電とは
  •  太平洋戦争開戦時期より軍需工場が多かった川崎市内沿岸部は、当初乗合バスによる工場労働者の輸送が中心だったが、戦争激化による燃料不足などから路面電車が敷設されることになり、昭和19年(1944年)に川崎駅前(東口)から渡田五丁目まで3.6kmが開通した。戦後は京急大師線塩浜駅まで乗り入れ(のちに川崎市が買収)て、京急大師線とともに川崎駅東側の環状線をつくりあげ、昭和30年代中期に最盛期を迎える。また、浜川崎駅から引込線があって国鉄の貨物列車も道路の上を走ったという。その後、モータリゼーションの波に押され、昭和44年(1969年)に全区間廃止となった。