台湾の風景印を郵頼する方法

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 風景印は、日本以外にも韓国、中国、台湾、スイス、カナダなどにあるらしい。
風景印 - Wikipediaを参照

 旅行先で郵便局に立ち寄って集めるのもよいが、現在(2021年)の状況において容易ではない。
 台湾に郵頼してみたので、ここにメモしておく。

 参考にしたサイト:

台湾の風景印について

 台湾では「風景郵戳(fēng jǐng yóu chuō)」「風景戳(fēng jǐng chuō)」と呼ばれている。日本(36mm)より少し大きい直径40mmの紫紅色のスタンプだ。
 規程上、切手に普通日付印を押し、その脇に風景印を押すことができる。風景印に日付が入っておらず、切手に直接押印できない。
 戦前を除き、民国46年(1957年)4月25日から使用開始された。当初は日付入りだったが、民国55年(1966年)7月16日から日付なしに変更された。

 なお、使用中のものは下記で検索できるようになっている。

台湾の風景印使用状況

 日本のように1局1種類でなく、1局に数種類配置されたり、複数局で同じ印影が使われることがある。

 2021年9月10日現在の使用状況
 215局、267種類
 (内訳:1種類149局、2種類32局、3種類15局、4種類10局、5種類3局、6種類2局、7種類4局)
 約7割は1局1種類だが、1局最大7種類(臺北北門、臺南成功路、新興郵局、桃園成功路)で、複数局配置の風景印は75種。

 参考まで、このサイトでも最近の改廃情報や、収集した印影を掲載している。

郵頼するには

送付した内容物

▲ 押印指示書(左)、返信用はがき(右上)、往信用封筒

用意したもの

  • 往信用封筒と切手 封筒を横置きにし、左上に自分の住所氏名、右下に送り先の郵便局の住所を書く。封筒自体はなんでもよい。
    切手は、台湾(アジア)なら第一地帯、定形で25gまで90円。右上に貼る。
  • 返信用はがき はがき大の用紙を用意し、先に入手した返信に必要な額(10元)の切手を貼った。左上に送り主、右下に自分の住所氏名を書く。
  • 押印指示書 書き方は日本と変わりなく、返信用はがきにどのように押印してほしいかを明記し、返送依頼する。

外国に郵頼するときのハードル

 用意するものは、日本と何ら変わりない。
 ただ、現地の切手をどう用意するか?返信にはいくらかかるのか?などを解決しないといけない。

現地切手の入手方法

 近所の郵便局では買えないので、切手商の通販を探して「現在有効な未使用切手で、風景印を押せる条件を満たせる切手」を買った。

風景印が押印できる条件は?

 日本では、最低額(63円)を満たせばいいが、台湾の場合、「1枚の切手に風景印は2つまで」押印できる。金額に関係ないので、記念押印なら最低額(0.5元)でも押印可能。
 今回の例のように、返信用はがきに押してもらう場合や、返信用封筒に入れて返してもらう場合は、台湾から日本宛の国際郵便料金が必要となる。(参考:國際函件資費表

区分送り先重量料金(台湾元)
封書
(國際航空信函)
アジア・オセアニア10g以下13元
11g以上10gごとに9元加算
はがき
(國際航空明信片)
はがき(1通)10元
  • 2021年3月8日から適用

依頼する郵便局を探す

  • 全國風景郵戳一覽表などで、押印したいデザインの風景印を探す。
  • 郵便局の住所を探す(上述のサイトで検索時、郵便局名のリンクをクリックすれば確認できる)

     風景印の郵頼であることを明記するため、「(索取風景郵戳)」(下線部)と書いた。

    720001 ←郵便番号
    臺南市官田區勝利路2號 ←住所
    官田隆田郵局 郵務窗口 收 ←郵便局名+郵便窓口御中
    (索取風景郵戳) ←風景印押印依頼

    日台間の国際郵便(航空便)について(2021年7月現在)

     往復とも航空便だが、遅延が発生する場合がある。なお、2021年5月から2021年7月までの間に郵頼した実績では平均21.95日(最速14日、最遅51日)で戻ってきた。

    郵政事業体送り先航空便(標準日数)
    日本郵便台湾4日
    中華郵政日本6~7日

    参考資料:
    お届け日数表(通常郵便物航空便:関東) - 日本郵便
    國際函件 > 國際函件預計到達時間表 - 中華郵政

    日台間の国際郵便(船便)について

     台湾から日本宛の船便は、民国106年(2017年)から取扱い中止になった。

    参考資料:
    國際函件 > 國際函件預計到達時間表 - 中華郵政